幼稚園教諭・保育士の資格をダブル取得するメリットとは

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幼稚園教諭・保育士の資格をダブル取得するメリットとは

 

幼稚園や保育園で働くためには、それぞれ「幼稚園教諭」「保育士」の資格取得が必要です。

幼稚園教諭の資格しかない場合には保育園で働くことはできず、逆に保育士の資格だけの場合には幼稚園に就職ができません。また、認定こども園では両方の資格を持っていることが必要となります。

 

また、就職以外の部分でも幼稚園教諭と保育士の資格を両方持つことには、さまざまなメリットがあります。将来のことを考えるのであれば、幼稚園教諭と保育士の資格は両方手にしておくのがおすすめです。

 

本記事では、幼稚園教諭と保育士の資格をダブル取得するメリットについて解説します。

幼稚園教諭と保育士の資格をダブル取得するメリットについて

幼稚園教諭と保育士の資格をダブル取得することには、多くのメリットがあります。

以下を参考に、ダブル取得によって得られるメリットについて確認してみましょう。

幼稚園教諭と保育士の両方の能力を育める

幼稚園教諭と保育士の資格を両方取得できる学校では、両方の分野に関する専門知識を学べます。

幼稚園教諭に求められる技能と保育士に求められる技能は、実際に共通しているところも多くありますが、それぞれの専門性に特化した内容もあります。これを両方学修することによって、子どもや保育に関する専門性はより豊かになっていきます。

また、2つの異なる専門性を同時に勉強していくからこそ、幼稚園教諭と保育士のそれぞれの社会的責任や役割の違いを深く理解することができ、保育や幼児教育の重要性、必要性、社会的価値の大きさに気づくことができるのです。これが、保育者としての誇りにもつながっていきます。

 

両方のスキルを学べるため、幼稚園と保育園、またその他の児童福祉施設のどちらに就職することになっても、問題なく仕事ができます。また、幼稚園で保育士の知識を活かしたり、逆に保育園で幼稚園教諭のスキルを活用したりといったことも可能となる点もメリットです。

就職先の幅を広げられる

幼稚園教諭と保育士の資格を両方取得しておけば、就職先の幅を広げられます。

幼稚園と保育園やその他の児童福祉施設の全てに就職が可能なので、自分の理想とする条件に合った職場を探すことが可能です。

 

自分が幼稚園教諭と保育士のどちらに向いているのかを、学校での勉強や実習を通して理解した上で仕事を選べれば、後悔のない就職ができるでしょう。

 

就職後に転職することになっても、幼稚園教諭と保育士の資格があれば多くの転職先を対象とできます。

「今回は幼稚園で働いたから、次は保育園で働いてみたい」といったことも考えられるため、自分の可能性を広げていくことが可能です。

 

また、近年は幼稚園と保育園の両方の特色を取り入れた「認定こども園」が増加傾向となっています。

認定こども園では幼稚園教育と保育所保育の両方を行い、通っている子ども達の保育時間も様々なため、それぞれの生活リズムや個性を尊重しつつ、幼稚園教育の特色である豊かな一斉活動の時間も提供していきます。そのため、認定こども園に就職するには、法律により、幼稚園教諭と保育士の両方の資格を取得していることが必要とされています。

 

幼稚園教諭と保育士の資格を両方持っていれば、認定こども園の人材ニーズにも応えられます。将来的に認定こども園が普及することを見越すのであれば、幼稚園教諭と保育士のダブル取得を行っておくことにメリットがあるでしょう。

1度の卒業で両方の資格を取得できる

1度の卒業で資格のダブル取得が行えるということは、資格取得にかける時間の短縮につながります。

もし片方だけを取得して卒業し、就職した場合、後にもう片方の資格が必要になったとしたら、再び学校に通わなければなりません。実際に、認定こども園制度の創設によって、後からもう片方の資格の取得が必要になるケースが出ています。一度正職員として働き始めてからの資格取得には、それなりの費用と時間の確保が必要になります。これらのリスクを避けるためにも、ダブル取得が大切です。

保育の学校でも幼稚園教諭・保育士の資格をダブル取得できないことがある?

幼稚園教諭や保育士の資格を取得するには、保育・幼児教育分野の専門学校や教育学部系の大学などに進学して所定の学修を修了する必要があります。

しかし、実はそれらのすべて学校で幼稚園教諭と保育士の両方の資格を取得できるわけではなく、どちらか一方しか取得できない学校もあります。

大学は、学部と取得可能資格(特に保育士資格)に注意が必要

大学で幼稚園教諭や保育士の資格を取得するには、学部と取得を目指す資格選びに注意が必要です。

 

保育や教育系の単科の大学については、学部選びの心配はしなくてもよいかと思いますが、複数の学部系統を持つ総合系の大学では、「教育学部」や「子ども学部」、「保育学部」など、教育や保育を専門とする学部を選ぶ必要があります。

 

また、教育学部系の中でも、保育士資格を取れない(指定保育士養成施設の指定を受けていない)大学もありますので、その学部で取得が可能な資格をしっかりと確認することが大切です。

 

さらに、教育学部では幼稚園から高等学校までの教員免許取得に対応していることが多いですが、どの学校種の免許を取得するのかによって履修科目が異なりますので、学部での説明をよく聞きながら幼稚園教諭の科目登録を確実に行うことに注意しましょう。

短期大学は、ダブル取得できるところが大半

短期大学の場合は、保育・幼児教育系の学科を選べば、ほとんどが幼稚園教諭二種免許と保育士資格をダブル取得できるようになっています。

ただし、一部例外もありますので、進学を検討する際には、念のため各学校の取得可能資格を確認することをおすすめします。

専門学校は「指定認可校」か、「併修校」か、によって取得できる資格が異なる

保育・幼児教育分野の専門学校は、資格の取り方によって2種類に分かれます。

1つ目は、文部科学省から幼稚園教諭の指定養成機関として指定を受け、さらに厚生労働省から保育士の指定養成施設としても指定を受け、2つの指定を受けている「指定認可校」です。

2つ目は、厚生労働省から保育士の指定養成施設としての指定のみを受けている「併修校」です。

 

「○○保育専門学校」という名称でも、その学校が「指定認可校」と「併修校」のどちらに当てはまるのかによって、取得できる資格の内容は異なるということに注意が必要です。

 

「指定認可校」の場合、「幼稚園教諭2種免許」と「保育士資格」の両方を卒業と同時に取得できます。

 

一方「併修校」の場合、「保育士資格」のみを卒業と同時に取得できます。

もし、併修校で幼稚園教諭2種免許を取得したい場合、別途その学校が教育連携する短大などの通信教育課程にも入学し、ダブルスクールをしながら免許取得に必要な学修を行い、要件を満たす必要があります。これを大学併修制度と呼びます。

 

そのため、「指定認可校」の卒業生は、卒業生全員が幼稚園教諭2種免許と保育士資格の両方を取得していますが、「併修校」の卒業生は、両方取得している人と保育士資格のみを取得している人がいます。

「併修校」では、どれくらいの人が両方の資格を取得していて、どれくらいの人が保育士資格取得だけなのかについては、各学校のホームページに「情報公開」情報として載っていますので、気になる人は調べてみるとよいでしょう。

 

また、「指定認可校」は全国に25校のみとなっていますので、この25校以外の保育・幼児教育分野の専門学校は「併修校」となります。

25校の「指定認可校」は以下のWebサイト(全国幼稚園教員養成機関連合会)に一覧が掲載されていますので、参考にしてみてはいかがでしょうか?

ちなみに東京都内には10校あります。

 

全国幼稚園教員養成機関連合会 公式Webサイト:https://www.zenyoukyo.jp/

資格取得にかけるコストについて

幼稚園教諭と保育士の両方を取得する場合、学校によって資格取得にかかるコストにも違いがあります。進学を検討する場合には、コストの違いも検討する必要があるでしょう。

 

一般的に、4年制大学で幼稚園教諭や保育士の資格を取得する場合は、修業年限が長いため、短期大学や専門学校よりも学費は高くなり、約400万円以上の学校が多いでしょう。

 

短期大学は、修業年限が2年制又は3年制となりますが、約230万円以上の学校が多いでしょう。後述する専門学校とも近しい学費相場となっていますので、進路検討時に短期大学と専門学校の両方を検討する人もいます。

 

専門学校の中では「指定認可校」と「併修校」で違いがあります。

「指定校認可校」の場合は約180万円~240万円程度の学校が多いでしょう。

「併修校」の場合は、保育士資格のみ取得で約200万円程度ですが、幼稚園教諭二種免許を取得する場合には、別途教育連携の短大等でのダブルスクールに係る学費が加わることで、2年制のコースで約280万円程度、3年制のコースでは約350万円以上という学校が多く、一般的には指定認可校で2つの資格を取得するよりも学費は高くなる傾向があります。

 

実際には検討している各学校の学費を詳しく比較検討することが必要です。

 

ただ、一番大切なのは、保育の学校に通うのであれば、コスト的にも幼稚園教諭と保育士を同時に取得する選択をすることです。片方だけを取得して卒業、就職したのち、後でもう片方が必要になってしまった場合は、もう1回学校に通わないといけないため、多くの追加コストがかかってしまいます。将来性も踏まえ、2つを同時取得することをおすすめします。

まとめ

幼稚園・保育園や児童福祉施設で働く際には、それぞれ資格が必要ですが、認定こども園も含め、就職の選択肢を広げるためにも、また保育者としての専門性を高めるためにも、幼稚園教諭と保育士の両方の資格を同時取得することが大切でしょう。

 

その上で、各学校の資格取得の方法、資格取得率、コストなどを比較されることをおすすめします。

 

東京保育専門学校は指定認可校ため、卒業と同時に幼稚園教諭2種免許と保育士資格がダブルで取得できます。この機会にぜひ詳細をご確認ください。

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