1)進路決定の全体状況
保育園からの求人数は昨年度より減少したものの約600件(*1事業所を1件と数える)であり、その7割以上が都内の保育園からの求人でした。幼稚園・こども園は増加して約250件、施設は約60件の求人でした。
今年度は、1部の学生が入学者数自体が少なかったため、就職等の数値も昨年より50名ほど少ない結果となりました。
保育士不足により処遇改善が進められていることから、保育園への就職が約7割と昨年とほぼ同じ状況でした。
保育園、幼稚園・こども園ともに人材確保は喫緊の課題であり、2月3月になっても就職が決まっていない学生がいたら紹介してほしいという問い合わせがかなりありました。特に幼稚園・こども園の人材確保は深刻な問題となっているようです。
* 非就職者は、就職活動をしなかった者と、家業に従事する者及び助手(アルバイト)を継続する者を含む。
* 進学2名は、4年制大学3年に編入した。
キャリアアップの新たな進路選択~4年制大学への編入~
今年度は2名が4年制大学の3年生に編入しました。1名は文学部で児童文学の学びを深めたいということで文学部へ、もう1名は幼稚園教諭第一種免許の取得を目指して教育学部へ編入しました。本校は「専門士」の学位が取得できますので、3年生に編入ができます。
本校での学びを活かして、さらなるキャリアアップを目指して、4年制大学の3年生に編入して最終学歴が4年制大学になるという新しい進路選択も可能です。
2)就職の内訳
* 保育園には、公務員1名、事業団4名を含む。
3)事業所別
(1)保育園: | 社会福祉法人28、社団法人2、特定非営利活動法人1、株式会社10、合同会社1、公務員1、社会福祉事業団4 |
(2)幼稚園: | 学校法人9、個人2 |
(3)施設: | 社会福祉法人5、社会福祉事業団1、株式会社1 |
保育園就職者の事業所別割合
* 保育園は、法人(社会福祉法人・一般社団法人・特定非営利活動法人)が約7割でした。割合から見ると株式会社が増えています。このうち1名は、自己開拓で企業主導型保育園に就職しました。
4)就職先を決めるきっかけ
(1)保育園: | 実習先14、求人票21、自己開拓6、助手先5(2部生) |
(2)幼稚園: | 実習先4、求人票6、自己開拓1 |
(3)施設: | 求人票5、自己開拓2 |
保育園、幼稚園ともに人材確保のため、実習での評価が良い学生に声をかけることが多くなっています。学生も実習で様子が分かっていることや、早い時期に内定をもらいたいこともあり、実習先の採用試験を受けて内定をいただく学生が増えています。
また、2部生の特徴としては、保育補助アルバイト先にそのまま就職するということがあります。
5)公務員試験等について
公務員試験は、待機児童問題・保育士不足問題の解消から一昨年にかなりの採用がありました。そのため今年度は採用数も減少したためか、受験者が少なく合格者は1名でした。 事業団については、台東区社会福祉事業団1名、三鷹市社会福祉事業団4名であり、受験した者が全員合格しました。