2018年4月入学式スピーチ|保育士資格・幼稚園教諭免許の取得なら東京保育専門学校

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2018年4月入学式スピーチ

心が輝く人

東京保育専門学校にようこそ入学されました。
皆様が、カトリックの愛の精神を大切にする本校で、保育専門職への道を歩み始められたことは、私たち教職員にとっても大変大きな喜びです。入学された皆様が、保育の心を磨き、保育の専門知識、技能、教養、良いマナーをしっかりと身につけて、全員無事卒業されますように、教職員総がかりで一生懸命お手伝いさせていただきます。保育専門職とは、深い愛情と熱意をもって、子どもたちをお世話して、子どもたちの命と健康を守り、子どもたちを幸せにする役割をもつ大変大事なお仕事です。

 

ところで幸せとはいったい何なのでしょうか?
希望あるいは欲望・欲求が満たされた心の状態ですね!
この欲求に関しては、大分昔にアメリカの心理学者アブラハム・アズローが発表した5段階説が有名で、皆様は授業で詳しく学ぶことと思います。0歳から6歳までの時期に、優しくお世話をされて、第一段階の生理的欲求、第二段階の安全欲求、第三段階の社会的欲求がそれなりに満たされて育つと、自分はこの世に存在しても良いのだと思う「自己肯定感」や「自己有用感」が形成され、その後は、厳しい環境の中でもうまく適応して幸せな人生を送れると言われています。

 

こうお話すると、皆様の中には、自分に「自己肯定感」や自信がないのは、親に優しくお世話してもらえなかったからだと、親に責任転嫁する人がいるかもしれません。さらに、マイナス思考で、「授業が分からないだろう、新しいことが覚えられないだろう、うまくピアノが弾けるようにはなりそうもない」などと不安な人がいるかもしれません。
でも、大丈夫です。分からない、覚えられない、出来ない、自信がないということは、ちっとも恥ずかしいことではありません。分からない時に質問しない、覚えようと努力しない、できないのに練習しないで過ごしてしまうことこそが恥ずかしいことです。同じ“ない”でも、諦め“ない”で何度も何度もトライし続けると、必ず、分かるようになり、覚えられるようになり、出来るようになり、自信がつきます。私にも経験があります。

 

何か悩み事や相談事がある時には、担任の先生や主事の先生、スクールカンセラーやキャリアカウンセラーの先生など、私を含めてどの先生にでも、気軽にお話に来てください。また落ち込んだ時には勇気を振り絞ってお話に来てください。一緒に解決していきましょう。
そして、本校ならではの、本当にありがたい存在が、大きな家族の父親のような晴佐久昌英神父さまです。晴佐久神父様は、「私たち一人一人がこの世に存在して良いのです、人のために生きていくことが大事です、保育・幼児教育の仕事ほど尊い仕事はありません」とおっしゃって、絶えず、私たちを励まして下さいます。私自身も、神父様から何度となく励まされて元気になりました。
 
実は、私は小学校に入るのが人より1年遅れ、入学した時にひらがなは全く読めず、数える方も六つまでで泣きだしてしまい、次は、泣くから七つでしょと言われたくらいでした。そして、いじめられっ子でしたが、「ウサギとカメ」の絵本を読んでもらったり、「もしもしかめよ かめさんよ」の童謡を歌ったりしているうちに、ゆっくり、ゆっくりでも続ければゴールできるのだと思い込まされて、学校に通い続けました。その結果、人より2年遅れですが大学にも入ることができて、今ではこのように“立派に”とは言えないかもしれませんが、この素晴らしい学校の校長までさせていただいています。

 

話が飛びますが、皆様が良くご存知の「魔女の宅急便」などの作品で有名な角野栄子さんが、先月、児童文学のノーベル賞とも言われる国際アンデルセン賞を受賞されました。「作品では、魅力的で、思いやりと鋭気に満ちあふれ、楽しく、前向きで、自ら物事を判断する力がある新しい女性像が描かれている」と評価されました。素晴らしい評価です。

 

絵本や童話の力は決して侮れません。国立青少年教育振興機構が実施した調査研究の結果、子どもの頃の“読み聞かせ体験”と、その後の読書行動には密接な関係があり、読書量が多い人ほど論理的思考力が高く、コミュニケーション能力にも優れ、自己肯定感が強いということが分かりました。

 

アメリカでは、ウイリアム・ジョン・ベネットが、荒廃した社会を復興させるためには読書による道徳教育が有効であると考え、世界の童話や寓話を100選んで物語集を出版しました。ベストセラーにもなり、日本語版もあります。日本語版では、本の中のフランスの寓話の題である「魔法の糸」が表題になっています。“待つこと、辛抱することができる者が本当に価値あるものを手に入れられる”と伝えています。そのほか時代を超えて読み継がれてきた物語が、子どものためだけではなく、大人のソウル・コンパス(魂の羅針盤)にもなっています。

 

子ども達への読み聞かせは、他の保育活動と同じように、保育者自身の幸せにもつながります。物質欲、金銭欲、名誉欲などの欲望だけを、いくら追及しても、幸せは逃げ水のように逃げて行きます。“人のために尽くす仕事ができるのが最高の幸せ”と感じられる境地があります。これを“心が輝いている”と表現することができます。そのようになりたいですね!

 

最後になりましたが、皆様が、これから、楽しいことをたくさん見つけ出し、互いに助け合い、粘り強く諦めずに学び続けて、全員が卒業され、“心が輝く人になれますように!”と心からお祈りいたします。

 

ご入学まことにおめでとうございます!
 

(2018年4月入学式スピーチ 松本勲武)

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